ドライアイについて
ドライアイは、涙の量が減少して、角膜や結膜などの目の表面が乾燥してしまい、様々な不快症状が現れる疾患です。最近はパソコン作業やスマートフォンの長時間使用などにより、眼を酷使している人が増えているため、ドライアイの患者さまは年々増加傾向を示しています。なお、この背景には、エアコンによる室内の乾燥、コンタクトレンズの長時間装用、ストレスの増加といったことも考えられています。
このような症状の方は当院にご相談を
- 眼が乾燥しているような感じがする
- 眼がゴロゴロする
- 10秒以上、瞬きをしないで目を開けていることができない
- 眼が痛い
- コンタクトレンズをしていると不快感がある
- スマートフォンやパソコンのモニターを見ていると、すぐに疲れてしまう
- それほど明るくないところでも、眼が眩しい
- 物が霞んで見える
- 目が赤い
- 眼がかゆい
- 目ヤニが出る
- など
ドライアイの治療
ドライアイの治療方法には、点眼療法、涙点プラグなどがあります。このうち点眼療法は、ドライアイの症状が比較的に軽度の方が対象となります。涙に似た成分の人工涙液を点眼することにより、乾燥している目の表面を洗い流し、角膜を保護する効果が得られます。
涙点プラグは、点眼薬では改善が困難とされる患者さまに適用されます。涙点と呼ばれる涙の排出口を専用のプラグで栓をします。これにより、眼内に涙を貯めて目を潤すことができます。この治療は点眼麻酔を使用し、外来で行えます。なお、点眼療法や涙点プラグで症状が改善しないときは、手術が必要になります。
セルフケアも重要です
ドライアイを予防するには、日常生活上のセルフケアが大切です。長時間にわたるVDT作業を行う際には、意図的にまばたきの回数を増やしたり、定期的に休憩をとったりして目を休ませるようにしましょう。また、室内が乾燥し過ぎないように加湿器をうまく活用し、適度な湿度を保つようにしてください。コンタクトレンズを使用されている方は、メガネを併用することで症状が落ち着くこともあります。